のび太の日本誕生

 

 

 ■藤子・F・不二雄先生からよいこのみなさんへ

 日本という国のはじまりがいつだったか。つまりこの国に、ぼくたちの先祖が住みついたのはいつだったか。実はまだ、はっきりわかっていないのです。何万年もの大昔、石やりや石おのなどをつかっていた、原始人だったことはたしかなのですが。
 原始人といっても、大きくわけて原人、旧人、新人の3種類があります。このうち、原人と旧人はずっと昔いなくなってしまって、新人《クロマニヨン人》が、ぼくたちの直接の先祖になります。つまり、ぼくたちのおじいさんのおじいさんの、そのまたおじいさん……というふうにたどっていくと、この新人にまでいきつくわけです。
 「ドラえもん・のび太の日本誕生」は、ドラえもんたちがタイム・マシンで、石器時代へ行くところからはじまります。そこで、原始人の少年ククルと出会うのです。ククルの村は、おそろしいクラヤミ族におそわれています。しかも、このクラヤミ族をあやつっているのが、ギガゾンビという正体不明の怪人です。なぜかドラえもんより強力な、ふしぎな力を持つギガゾンビ。ドラえもん、のび太とその仲間たちは、ククルの一族を救うため、トコヤミの宮という魔境めざして、大冒険旅行に出発するのです。

  [以下、「ドラミちゃん」解説のため省略]

『ドラえもん のび太の日本誕生』劇場用パンフレットより1989年3月発行  

 

 ■作者のことば

 「大長編ドラえもん」シリーズは、「のび太の日本誕生」で記念すべき10周年をむかえました。このシリーズは「長編」ということで、ふだんの短編作品ではできなかったスケールの大きな冒険をくりひろげてきました。今回は、何万年もの大昔、原始人たちのいる石器時代へタイムマシンで旅にでます。ドラえもんたちの夢と冒険は、ますます大きく広がっていきます。活躍にご期待ください。

てんとう虫コミックス『大長編ドラえもんVOL.9 のび太の日本誕生』1989年8月発行  

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