光陰

 

 

 

 

 

 田舎に隠居した旧友、藤木を訪れた安野。久しぶりの再会に話に花を咲かせる二人。ふと気づくと、いつの間にかもう夜になっていた。そんな時、安野がこの頃時間の経つのがやけに早いともらす。それに同調した藤木は驚くべき仮説を話し出す。

発 表:1976(昭和51)年6月
初出誌:SFマガジン 1976年7月号
頁 数ページ
初出解説:“読切コミックス劇場5”

「やすらぎの館」      小学館 ゴールデンコミックス第2巻
「幸運児」         小学館叢書 異色短編集1
「気楽に殺ろうよ」     小学館文庫 藤子・F・不二雄[異色短編集]2
「カンビュセスの籤」    中央公論社 愛蔵版 SF全短篇 第1巻

 SFマガジンに掲載された、ページ数が非常に少ないシリーズの一つ。
 テーマ自体は人間なら誰もが抱くであろう、時間の概念を扱っている。つまり、大人になってからの時間の進み方の感覚が、子供の頃に感じていた感覚に比して早く感じる、というものである。作者はこのことに関してある仮説を唱えてはいるが、オチも含めて、他の異色短編のような問題提議的な作品というよりは、ふとした思いつきを漫画にしたといった感がある。この傾向は同時期に描かれた「幸運児」「老雄大いに語る」にも見られる。
 ところで、最後のコマの月はなぜ逆に動いているのだろうか。

【光陰矢のごとし】
 年月の早く過ぎ去っていくことは、まるで矢が一瞬の間に飛び去るように早く、しかも過ぎ去った時間は、矢が再び元へ帰らないように、再び帰ってこないものである、という意。

 修正無し

 


 

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